e10経済問題群

図e10 経済問題群

孔子は論語のなかで「どうしようかこうしようかと問わない人間は、私にもどうしようもないことだ」と言っています。現代風に言えば問題意識がなけれは物事は始まらないという意味でしょうか。現代社会を巡る経済問題をとりあえず図e10経済問題群のように整理しました。具体的な個別問題はe12問題群の事例にあるように問題意識に対応して多様な展開可能性があります。掲げた問題群は相互に絡み合っていますので統一的ないし連立的な解決法が求められます。経済学が精緻化すればするほどこのような問題群の包括的な解決は遠のいて行くようです。図e10は経済学の土壌が問題群からの要求に対応できないと言う意味で経済領域の拡張を暗示しています。経済問題解決のための方法論はe16経済を巡る論理枠組み中心にある問題意識からの外展開として提示できます。なお、ここで言う階級問題は社会的弱者の発生並びに救済を巡る社会問題全般を指しますので労働問題にとどまらず福祉問題や老齢化社会のあり方などの幅広い分野を念頭においています。