図d12-1 経済系のイメージ |
図d12-2
理想化された経済系 |
系外との入出力も考慮して代謝モデルを抽象化すれば図d12-1経済系のイメージのようになります。管理主体欄にある私的管理と公的管理は市場原理と計画原理の対象範囲に関する試論であります。図d12-2理想化された経済系は分解系が生産系に解消された未来の姿を表し、これは第二地球の要件を満たしています。図d12-2理想化された経済系、図b50-1熱交換器の原理、図e14-1経済の位置づけはいづれも同一概念の異なる表現であり、経済メタ理論に関するミクロモデルとマクロモデルの関係にあります。各図から方法論としての「物質循環・エネルギー代謝・エントロピー処理」並びに目的論としての「情報蓄積」の構図が明らかになります。経済系を巡る目的論と方法論の相互関連については経済の位置づけに詳しく示す通りです。ちなみに電脳経済学では価値の実体を情報に還元して捉え、社会進化の文脈から情報蓄積を文化と呼んでいます。このことについてはb52-2理想化された経済過程においても触れています。