電脳経済学v8> f用語集> ctd 矛盾 (Contradiction) (v8) (⇔ath 無神論(⇔qut 量子論
(当初作成:2018/01/18)(一部追加2.(6):2018/02/07)

1.まえがき:
(1) この用語集に「矛盾」が欠落していたので急遽追加する。
(2) 矛盾は「論理の辻褄が合わない」意味で日常的に用いられる。
(3) 屡々散見されるように矛盾の語源も日本特有である点に着目したい。
(4) それは@韓非子に由来する儒家批判とA論理学における定義である。この詳細は上記(1)「矛盾」のWikipediaに示される。
(5) @の本旨は法治主義による徳治主義の批判とされる。一方、本ページの狙いは上記Aによる@の説得にある。
(6) 更に踏み込み、qut量子論を援用すれば@とAは表裏の関係にある。

(7) 扨、読者諸賢の立ち位置や如何。

2.補足説明:
(1) 結論的に、この世に矛盾は一切ない。
(2) あるのは自身の愚かさのみである。
(3) こういうと皆怒り出す。同意する人は本ページを読む必要はない。
(4) 唐突ながら、ここでA・アインシュタイン逸話を挙げる。18歳から後の人生はそれまでの常識を覆すためにある。この逸話を真に受けたら我々凡人は生きて行けない。しかし凡人といえども折に触れて常識の再考は必要であろう。因みにアインシュタインは無神論者である。
(5) wu無為自然は無矛盾と同義になる。mk無記も文脈は同じである。
(6) 健康(mby未病でもよい)により無矛盾性の検証ができる。
これを対偶的に表現すれば”現実を受容すれば健康が約束される”となる。(追記:2018/02/07)
(7) 矛盾は違和感を通して感知するもので、論理は他者との関係性から事後的に呼び出される。

3.西田哲学との絡み:
(1) 西田幾多郎は日本を代表する哲学者で彼の哲学体系は西田哲学と呼ばれる。そこで彼は仏教思想と西洋哲学の根源的な融合を試みた。最晩年に示された「絶対矛盾的自己同一」はその鍵概念として知られる。筆者なりの解釈は矛盾の解消は本人のidt自己同一性如何に係る、となる。これは、自己同一性が確立していれば矛盾は存在しない、ともいえる。
(2) 西田哲学は対自文脈から矛盾・自己同一性を取り上げているが、対他文脈からは非因果性(qut量子論5.(3)参照)に結び付く。ここで非因果性とは無時間・無空間つまり量子脳理論の世界を指す。
(3) 東洋思想と西洋哲学は対象が内界に向いているか外界に向いているかの違いで量子論/量子力学のみが両者を統合的に取り扱うことが出来る。この歴史的・文化的な差異は宗教に由来するもので詳細はath無神論に示す通りである。
(4) 西田哲学と生命論・進化論との関係は下記4.(4)に詳述されているので関心のある方には併読をお薦めしたい。

.参考資料:
(1) 矛盾 (Wikipedia)
(2) 無神論 (Wikipedia)
(3) 自己同一性 (Wikipedia)
(4) 『福岡伸一、西田哲学を読む』 生命をめぐる思索の旅 池田 善昭、福岡 伸一 明石書店 (2017/07/07)