電脳経済学v8> f用語集> ipt 解釈 (Interpretation) (v8) (⇔qut 量子論)
(当初作成:2018/03/24) (一部修正・追加:2018/04/18)
1.まえがき/梗概:
(1) 解釈は日常用語として定着している。しかし、ここでは敢えてqut量子論的な文脈から言及する。
(2) 結論的に、両者は同一化の経過を辿る。つまり、解釈は本来的に量子論的である。その理由を時代文脈と絡めて次に述べる。
(3) 解釈の体系的な理論は解釈学であり、これはテキスト理解の技術を意味し哲学の一分野をなす。ここで哲学の「対自性」に着目する。(この世界に普遍的な哲学はない。これが哲学の本質である。)
(4) 聖書解釈には多様な理解の仕方があり、解釈学はそれを本義に向けて統合する狙いがある。
(5) 聖書に限らず理念的なcct概念には多様な捉え方がある。例えば正義、真理、幸福、平和、現実、自然、価値、等(纏めて思想と言う。)がそれである。
(6) これの収拾に向けては、客観妥当性に根拠を与える形式科学がある。早く言えば数学である。ここで数学の「対他性」に着目する。(この世界に普遍性のない数学はない。これが数学の本質である。序に加えれば、I・カントは必然性と普遍性はアプリオリの本質的属性とした。cha 渾沌参照)
(7) ところが数学だけでは現実問題の解決は出来ない。なぜか? 数学は抽象的で単位がないので観測や計測の対象とならない。
(8) こうして、観測問題と量子力学の結合過程で「解釈」が要請される。
(9) つまり、哲学と数学を関連付ける技術が解釈の本義、と考えるが如何だろうか。別な言い方では、正しい解釈には前提の整理が必須となる。
2.補足説明:
(1) コペンハーゲン解釈とボーム解釈がよく知られる。エヴェレットの多世界解釈も有名である。(参考:多世界解釈/コペンハーゲン解釈の図解)
(2) 量子力学の解釈は人の数ほどあり、この意味においてshu宗教となる。それ故に、最後は自分自身で決めるべきである。
(2)-2 随所に一人一世界(slp独我論)を展開しているけど、同様にこれは世界の多様性や人間の分割不能性とも符合する。(追加:2018/06/10)
(3) 解釈を巡る説明は際限ないので割愛するけど、あくまで真義を究めたければGoogle検索で「解釈」を入力する。
(4) 結論的には、自分自身で思考を巡らし理解に努める外ない。
(5) そして、mk無記やwu無為自然などの体得感/納得感がその妥当性に目安を与える。これはまた、仏教で言う「涅槃寂静」の境地でもある。
3.参考資料:(追加:2018/06/10)
(1) 解釈 (Wikipedia)
(2) YouTube 『量子力学が語る世界像』(ブルーバックス) 和田 純夫