電脳経済学v8> f用語集> oth 他己 (other self) (v8) (当初作成: 2017/03/05)(一部修正1.(5): 2017/03/07)
1.はじめに:
(1)他己(たこ)は、論理的に意味不明確な現代語故に通常の辞書には現れない。しかし最近は就活などで他己分析や他己紹介として熟語形式で用いられる。
(2)これに近い哲学用語として「他我」や「他我問題」がある。(下記4.参考資料(1)、(2)参照) まず他我について含意を確認する。
(3)他我:自我に対して、他者に存在すると考えられる我。(下記4.参考資料(3)デジタル大辞泉)
(4)他己:自己との対比において、他人から見た自分を指す。「自己」とは自分が自分に向き合うことを指し、「他己」は他者を援用して自分に向き合うことを指すといえる。(下記4.参考資料(4)Weblio辞書から一部引用)
(5)近代哲学はdtデカルトの「我思う故に我あり」で始まった。しかし、他己を認めればこれは「他我思う故に我あり」となるべきだ。そもそも、民主主義とか人気投票は”他者が思う故に”成り立つ社会システムだ。
(6)デカルトの二元論(実体二元論、心身二元論などとも言う。)と他己の絡みについて下記3.に結論のみを示す。
2.説明/考察:
用語説明やその背景は下記4.参考資料に詳しい。さらに、時間の節約のために考察も割愛する。
3.結 論:
(1)この世界を「主体-媒体-客体」の構図(spt時空に同じ)で捉えれば、主体は客体の鏡像(ミラーニューロン参照)をなす。これが『認識論』でありap人間原理の立場である。
(2)したがって『存在論』は(1)を倒置/反転した形になり、これはcsm宇宙原理の立場である。要諦は両者の対応関係にある。
(3)shu宗教がte哲学を包摂すると仮定すると。宗教には一神教、多神教、無神教があり、無神教では主体は最終的に消滅する。(諸法非我参照)
(4)上記(3)の考え方は主客情報の一致を意味する。しかし現実には実現不可能であり接近程度の問題となる。
(5)AIは(4)に示す主客情報の一致に道筋を与える。AIの完成度に応じてetc倫理の問題は自ずと解消する。
(6)この考え方は一神教でも同じとはいえ、現実の一神教は条件を付け過ぎている。
(7)これらが整理されればwu無為自然となり、これが唯一の平和への道である。
(8)上記の結論は量子力学の知見(とりわけ量子脳理論)と整合すると考えるので関心のある読者はqut量子論/bdt身体論との併読をお薦めしたい。
4.参考資料:
(1) 『哲学事典』 林 達夫ほか監修 平凡社 p903 他我
(2) 『岩波哲学・思想事典』
廣松 渉ほか編 岩波書店 p1028 他我問題
(3) 他我とは-コトバンク:デジタル大辞泉
(4) 他己とは-日本語表現辞典 Weblio辞書
(5) 他己-知恵袋-Yahoo! JAPAN
(6) 「他己」という言葉について:ゆみすけmixi『実用日本語文法研究会』
(7) 他己分析-EXCITE: 就活でのポイント