電脳経済学v8> f用語集> m-p 観測問題 (measurement problem) (⇒zhu荘子)
(当初作成:2017/08/01)(一部修正:2017/08/24: 2017/09/12: 2018/10/03)
1.梗 概:
(1)「観測」は主体により為されるので「観測問題」は『主体の』「問題」と理解する。力点はこの『主体』に置かれ、それはpb問題1.(6)に問題意識や問題提起として示される。『主体』とは本人つまり自分を指す点を最初に指摘したい。(一部追加:2017/09/12)
(a) 一方の「観測」はai2意識への入力を指す。これは各人各様異なるので必然的に意識も異なりここから問題が発生する。
(b) 観測問題は量子力学により提起されたので両者をte哲学vs数学に対応させる。(論拠の詳細はbdt身体論を参照)
(c) つまり「観測問題」はqut量子論のipb逆問題となり、これはcha渾沌1.(2) に示す通りである。なお、このcha渾沌はzhu荘子の原初に顕れる。
(2) cha渾沌は秩序の対義語であり万物斉同あるいはwu無為自然と同義となる。ここで秩序は量子力学の解答(solution)を意味し、本サイトにおけるibb情報ビッグバンやap人間原理も論点は同じである。
(3)改めて確認すれば観測問題はai2意識+pb問題と同義になり、その結末はfat運命nt自然に帰着する。
(4)これは平明に「自分のfat運命に気づいて解放される」となる。
2.考察/説明:(一部修正:2017/08/24:2017/09/12)
(1)秩序と渾沌の混在は存在確率(下記3.(6)参照)として表現できる。量子力学と言えば「シュレーディンガーの猫」が巧みな比喩として知られる。この比喩は、それまで「半生半死」の確率状態にあった猫の生死が観測により決定される、と告げる。さらに秩序化は量子脳によって担われるので優れて個人の内部意識問題となる。観測問題は「民主主義」の本義に通底する点に意義がある。ちなみに量子力学の考え方は「YouTube 猫と月とサイコロ」に簡潔に示されている。
(2)進歩史観によるre歴史展開は秩序化過程となるが、これはまた渾沌との混在状態をも意味する。この世界において誰もが夫々の立場から自身を正当化したい。驚くべきは、量子論がこの条件を満足させ且つ運命自然がここで鍵概念となる。なお蛇足ながら順序としては、zhu荘子思想の会得が先でqut量子論はそれに至るe22方法論を示唆する。
(3) 観測問題は「観測」自体を内部観測と外部観測に区分すべきである。内部観測は主体の経験として結実し、外部観測は各観測者による測定の確率分布の形式で与えられる。結語的に観測問題は主語を明確に規定しないと混乱を招く。(追加:2018/10/03)
3.参考資料:
(1) 観測問題 (Wikipedia)、渾沌 (Wikipedia)、内部観測 (Wikipedia)
(2) 『量子力学入門』ー現代科学のミステリーー 並木 美喜雄 岩波新書210
(3) YouTube 猫と月とサイコロ jstsciencechanel 科学技術振興機構
(4) 観測問題 Hatena Keyword
(5) 「量子力学の観測問題」と「意識」1 2016年5月27日 ティエム
(6) YouTube 量子哲学 山田 廣成 2016年10月7日、 『地球に真の平和をもたらす 量子哲学』 山田 廣成 2015/3/31
(6)-2 新年に漫然と考えたこと(その2)ー山田廣成の「意思と対話原理」論について 中嶋英雄AFI研究所:ブログ
(6)-3 新しい「ヒトの存在と心の構造モデル」ー量子論が教えてくれたことから 中嶋英雄AFI研究所:ブログ (追加:2018/04/12)
(7) YouTube NHK クローズアップ現代「”仕事がない世界”がやってくる!」 国谷 裕子 20160315 (追加:2017/08/24)
(8) 『ポスト資本主義』 科学・人間・社会の未来 広井 良典 岩波新書1550 (追加:2017/08/24)